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都市計画審議会で足立区の災害に強いまちづくりについて質問

【中村委員】 それでは、議第7245号の足立区足立一丁目ほか各地内の都市計画用途地域の変更について質問します。

 今回、質問するに当たり、この北千住駅近くの対象地域を少し歩いてみましたが、木造住宅が密集し、防災上、早期に対応が必要であることは実感しました。議案では、足立区においてかなり広範な地域で、建ぺい率が60パーセントから80パーセントに緩和されます。この都市計画法と建築基準法によって、接道義務や建ぺい率や容積率に適合しない住宅については、すぐに違法とはせずに既存不適格として現状認め、建替えをするときには適法に建築いただき、長い年月をかけて良好な住宅環境を整備することが図られてきました。ただ、法施行以来、何十年も経過をする中、依然として改善しているとは言えない地域も見られました。

 そこでまず、今回の都市計画変更はどのような背景があって行われるのか、地域の特性も踏まえてお答えを願います。

【上野幹事】 本地区につきましては、木造住宅が密集しており、狭隘な道路が多く、また狭小な敷地も多く、地震に関する地域危険度につきましては、4又は5となっております。このため、都は本地区につきまして、東京都防災都市づくり推進計画における整備地域に位置付けるとともに、本年4月に不燃化特区に指定し、防災性を高めていくこととしております。

 足立区におきましても、不燃化特区の指定等を受けまして、本地区におきまして建替え助成などのさまざまな取組により、建築物の建替えによる不燃化を進めることといたしまして、都に対し用途地域の変更等の申し出がなされたところでございます。このような背景を踏まえ、都は今回、用途地域などの都市計画変更を行うものでございます。

【中村委員】 まず、都市計画だけを見ると、木造住宅密集地域で建ぺい率を緩和すれば、ますます密集化するのではないかとの懸念もあります。建ぺい率を緩和して建替え促進を図るとのことですが、容積率の緩和であれば上に高くはなりますが、空地は生まれます。建ぺい率の緩和では空地は生まれません。震災や火災だけではなく、荒川に近い低地帯でもあり、水害対策も深刻な地域であり、避難路の確保など、様々な災害への対応も踏まえたまちづくりを考える必要があります。

 新たな防火規制区域を設定し、準耐火構造の住宅を促進するとのことのようですが、都市計画と密接に関係するため、他の関連する施策を含めて、どのようなまちづくりを狙ったものか趣旨を伺います。

【上野幹事】 本地区の不燃化を促進するに当たりましては、足立区におきましては、現状の高度地区等の規制を維持したまま不燃化された建築物への建替えを進めることとしております。このたび、足立区の申し出に基づきまして、都は本地区におきまして、東京都建築安全条例に基づく、いわゆる新防火地域の指定を行い、建替えに当たっては準耐火建築物等とすることを義務付けることとしております。これとあわせまして、都は不燃化された建築物の建替えを促進するため、用途地域を変更し、建ぺい率を緩和することといたしました。

 なお、本地区につきましては、狭隘な道路に面した敷地が多いため、セットバックした上で建替えをしようとすると、敷地面積が小さくなることから建替えは困難となっております。このため、一定の建築面積を確保しながら建替えを促進するため、建ぺい率を引き上げるものでございます。

 また、建替えにあわせて狭隘な道路が整備されることで、緊急車両等の通行を可能とするとともに、市街地の中におきまして道路空間が創出されることにより、不燃領域率を向上させるまちづくりを推進するものでございます。

【中村委員】 今、お話もありましたような、この地域には幅員4メートル未満の2項道路が多くあり、そうした状況も見てきました。2項道路に接する住宅はセットバックしなければならないんですが、なかなか進まないところもあるようです。現状、セットバックしても、道路として供用しない場合もあり、杉並区では条例化も検討されています。木造密集地域の解消は急務ですが、特定整備路線の整備だけではなくて、道路で囲まれた中の地域の安全対策も重要です。それには建物の不燃化に加えて狭隘道路と呼ばれている、いわゆる2項道路の拡幅なども必要ですが、今回の都市計画変更及び関連する政策により、どのように解消を図れるのか、改めて伺います。

【上野幹事】 本地区は、先ほど御説明申し上げましたように、狭隘な道路が多い木造密集地域でございます。本地区を改善するためには、骨格的な都市計画道路などに囲まれました市街地内部の防災性を向上させる必要がございます。そのためには市街地内部におけます建築物の不燃化を進めるとともに、あわせて狭隘な道路を拡幅していく必要がございます。今回、新防火地域の指定とあわせた建ぺい率の緩和によりまして、不燃化された建築物への建替えが促進されることに伴い、狭隘な道路の拡幅が行われまして、また足立区の細街路整備事業等と連携することによりまして、狭隘な道路の拡幅整備が一層進むものと考えております。

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