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都議会質問記録

【2】2010/02/18 都道放射第5号線について質問

2010年2月18日、東京都議会 環境・建設委員会において建設局に対して議案について質問を行いました。以下に質問と答弁を掲載します。

◆陳情21第64号「都が検討中の放射第5号線の道路構造による隣接地区への負担の軽減に関する陳情」及び陳情21第148号「放射第5号線計画について当分の間その実施を休止し詳細検討を求めることに関する陳情」についての質問

〇中村(ひ)委員 放射第五号線については、さきの定例会でも全面地下トンネル化を求めた請願二一第三一号が提出されて、継続審議となっています。今回は、陳情二一第一四八号として、当分の休止を求められ、また、陳情二一第六四号では、隣接地域から迷惑がかからないように求められています。
 前回の請願審査でも述べましたが、道路の問題は、さまざまな立場、地域で違った見解があります。そういったことも踏まえながら、以下、質問を行いたいと思います。
 まず、最初の質問として、放射第五号線の計画についての必要性をどのように都が認識をしているのかを改めて伺います。
 現状の道路状況では、三鷹方面から首都高に乗るためには区境通りを通ることになり、渋滞が発生し、頻発しているというのも事実ではあるとは思います。周辺道路の状況等を含めて、まずは伺いたいと思います。

〇谷村参事 まず、放射五号線の必要性についてございますが、放射第五号線は、千代田区半蔵門を起点とし、三鷹市内の東八道路に接続する、延長約十五・一キロメートルの骨格幹線道路であり、現在事業中の一・三キロメートルの区間が唯一の未整備区間となっております。
 本区間の整備によりまして、甲州街道や区境通りなどの渋滞緩和や、生活道路への通過交通の流入減少による歩行者の安全性の向上と居住環境の改善、消防車や救急車など、緊急車両の円滑な通行と災害時の避難路の確保が図られることから、早期に整備を進める必要がございます。
 次に、久我山区間の周辺道路の状況でございますが、放射第五号線と並行する甲州街道では、一日当たりの交通量が約五万台でありまして、朝の通勤時間帯には、環状第八号線との交差点で、最大約一キロメートル以上の渋滞が発生しております。
 また、久我山区間に近接する区境通りには、幅員が八メートル程度であるにもかかわらず、一日当たりの交通量が約一万九千台であり、朝夕には渋滞が発生している状況でございます。

〇中村(ひ)委員 道路の問題については、なかなか本当に、住んでいる地域でも違うということもありますし、現道の、狭い道の沿道の方にとっては、本当に渋滞等で苦慮されているということもありますので、さまざまな立場からの必要性を検討しなければいけないと思います。
 ただ、一方では、地球温暖化の対策や自然環境保護の観点から道路の建設を抑制的に考える方がいるのも当然理解できますし、また、玉川上水という重要な史跡の保護を求める声があるのも当然だと思います。
 平成十六年に計画が変更になって、五十メートルから六十メートルに広がり、総事業費も三百五十億円から四百五十億円にふえたとのことですが、それによって周辺環境、玉川上水を含めて改善された効果はどのようになるのでしょうか。
 陳情第一四八号の陳情の方は、この道路計画が実施されると、岩通ガーデンやNさんの森のほとんどが伐採されることになり、再生は不可能であると主張をしていますが、あわせて都の見解を伺いたいと思います。

〇谷村参事 久我山区間の道路構造につきましては、玉川上水と沿道環境へ配慮するため、総合環境アセスメント制度の試行手続を経まして、幅員を五十メートルから六十メートルに拡幅する都市計画変更を行いました。
 幅員を六十メートルに広げたことにより、玉川上水の両側に遊歩道と新たな緑地を設けることで、緑地帯の幅が十八メートルから二十五メートルに広がり、玉川上水の緑地空間がより豊かになるとともに、両側の八・五メートルの歩道がそれぞれ一・五メートルずつ広がり、十メートルの環境施設帯を整備することができるため、沿道環境の保全が図られることになります。
 また、樹木の保存についてでございますが、玉川上水の史跡に指定された約十メートルの区間の樹木は基本的にそのまま残し、環境施設帯や新たな緑地の予定地に生育している既存樹木につきましては、できる限り保全してまいります。
 また、車道予定地に生育する樹木につきましても、移植の可否について樹木診断を実施し、できるだけ活用してまいります。
 なお、現在実施しておりますモデル整備につきましても、既存樹木を保全するため、車道予定地にあった、幹回りが約一・七メートル並びに二・五メートルのケヤキ二本を、緑地帯となる箇所に移植しております。

〇中村(ひ)委員 放射第五号線の久我山区間には、協議会が示す一部トンネル案や平面案のほかに、継続中の陳情の方が主張されている全トンネル案など複数あります。
 今回、陳情第六四号の暫定供用区間への影響は、それぞれについてどうなるのか伺いたいと思います。
 いずれの案にせよ、陳情の趣旨に沿うよう暫定供用区間への不安がかからないような対策は行わなければなりませんが、現在行っている検討内容と道路構造の決定に向けた考え方を伺いたいと思います。
 また、住民からの意見集約の方法についても伺います。

〇谷村参事 協議会報告による一部トンネル案の留意事項につきましては、構造物の構築による史跡への影響、それから、掘り割り部やトンネル部における土地の有効利用への影響、坑口部における排気ガスの増加、隣接する暫定交通開放区間に車が集中することの危惧などが挙げられております。全線地下トンネルとなりますと、坑口部における排気ガスの増加等の影響がさらに大きくなるものと考えられます。
 現在行っております検討内容でございますが、史跡への影響に関しましては、地下トンネルなどの構造物は、土どめなどを打設して掘削する開削工法により構築するため、施工に伴いまして、玉川上水ののり面に対する影響が発生するおそれがあることから、のり面対策工法を含め、史跡への影響対策について検討を行っております。
 また、トンネル坑口部における排気ガスの影響に関しましては、道路構造の違いによる周辺地域への影響についての検討を行っております。
 さらに、沿道からのアクセスなど、土地の有効利用に及ぼす影響につきましては、副道の設置や既存道路との接続について検討しております。
 道路構造の決定に当たりましては、既存交通開放区間にも十分配慮いたしまして、留意事項に対する検討結果や沿道関係者の意向を踏まえ、意見集約に努めてまいります。
 引き続き、地元の理解と協力を得ながら本路線の整備を進めてまいります。

〇中村(ひ)委員 道路については、計画や建設を含めて、さまざまな賛成や反対の方の意見があるのが常でありますから、今後は、各段階においてさまざまな意見を聞くことが求められます。
 今後の道路事業においては、常に自然環境の保全とのバランスを考えなければならないと思いますが、見解をお伺いします。

〇谷村参事 道路整備に当たりましては、事業説明会や工事説明会など、節目節目で説明会を開催し、事業の目的や内容などについて説明を行い、地元の理解と協力を得ながら事業を進めてまいりました。
 放射第五号線の整備に当たりましては、玉川上水の保全や沿道環境へ配慮するため、幅員を五十メートルから六十メートルに拡幅する都市計画変更を行い、あわせて、新たな緑地や環境施設帯を設置するなど環境に配慮した道路整備を進めてきております。
 引き続き、周辺環境に配慮しながら、本路線を初め東京の道路整備を着実に進めてまいります。

〇中村(ひ)委員 前の議会から含めると、これで三件の請願と陳情が出されています。それぞれの方の出発点というのは、恐らく放射五号線に対して消極的なご意見であったのではないかと推測はされますが、白紙からの検討ということではなく、現時点で、土地の買収が進んだ時点での判断ということで、それぞれの方がそれぞれの思いで、異なる文面として出されてきましたので、文面の方で判断をせざるを得ないということになってくるかと思います。
 ただ、最後に申し上げたいのは、放射五号線については、今後、道路構造を決めるに当たって、当該地域の方の意見だけではなく、隣接地域の方を含めて多くの方の意見を丁寧に聞いていただきたいとは思います。
 また、広域交通の観点から事業が進んでいるんですが、仮にそれに呼応するように沿道に大規模商業施設などの開発などがされると、自然環境が壊れてしまいます。また、一方、沿道には、NHKのグラウンドを含む地域の大きな都市公園が、計画上は線が引かれてはいますが、優先整備の計画にはなっていませんが、自然環境という点では、こうした長期的な課題にも、東京都としては考える必要があると思います。他局とも協力して、沿道地域の住環境や自然環境が守られるように、また、特に玉川上水が保全されるように取り組んでいただくということの中で、まちづくりということと、自然環境を守っていくという大変難しい課題、両方一緒に背負うことになるわけですけれども、今後ともそういった声にも配慮しながら検討を進めていただきたいと思います。
 以上です。

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